ロータリーとは

    ポール・ハリス
    ポール・ハリス

 1900年の秋、ポール・ハリスは、弁護士仲間であるボブ・フランクから、シカゴ北部にある自宅での食事に誘われました。食事後、近所を散歩していた二人は、界隈に立ち並ぶいくつかの店に立ち寄りました。そこでハリスは、フランクが店の人たちと友人のように親しげに話していることに驚きを覚えました。

 弁護士として自立するために1896年にシカゴに移り住んで以来、ハリスは、このような仲間同士の友情を目にしたことがありませんでした。自分が生まれ 育ったバーモント州、ウォーリングフォードの町を彷彿とさせるような友愛の精神を、何とか人々と分かち合い、広げる方法はないかと、ハリスは考えを巡らせ ました。こうしてハリスは、地域社会の仲間たちと友情を深めるためのクラブをつくるというビジョンを描き、地元の事業家たちとともに、このビジョンを実現 させました。これが、今日のロータリーを形づくる礎となりました。


 ハリスは、仕事を通じて知り合った数人の仲間を集め、地元職業人から 成るクラブを結成するという構想を打ち明けました。1905年2月23日、ハリス、ガスターバス・ローア、シルベスター・シール、ハイラム・ショーレーの 4人が、シカゴ中心街のユニティ・ビルにあるローアの事務所(711号室)に集まりました。これが、その後1世紀以上にわたって世界中に広がったロータ リークラブの初の例会です。 

最初の4人のロータリアン(左から):ガスターバス・ローア、シルベスター・シール、ハイラム・ショーレー、ポール・ハリス(1905~12年頃)

 こうして1905年2月23日にシカゴロータリークラブが誕生しました。

 それから志を同じくするクラブが、つぎつぎ各地に生まれ、国境を越えて今では世界200以上の国と地域に広められ、クラブ数33,660、会員総数は 1,212,690人(2010年2月28日現在) に達しています。そして、これら世界中のクラブの連合体を国際ロータリーと称します

 

 わが国の最初のロータリークラブは1920年(大正9年)10月20日に創立された東京ロータリークラブで、翌1921年10年4月1日に世界で855番目のクラブとして加盟承認されました。

 日本でのロータリークラブ設立については、ポール・ハリスの片腕としてロータリーの組織をつくり、海外拡大に情熱的に取り組んだ初代事務総長チェスリー・ペリーと、創立の準備に奔走した米山梅吉、福島喜三次などの先達の効を忘れることが出来ません。

 その後、日本のロータリーは、第2次世界大戦の波に洗われて、1940年に国際ロータリーから脱退します。戦後1949年3月になって国際ロータリーに復帰加盟しますが、この時、復帰に尽力してくれたのが国際ロータリーの第3代事務総長ジョージ・ミーンズでした。

 

  その後に日本おける拡大発展は目覚しいものがあります。、ロータリー財団への貢献も抜群で、今や国際ロータリーにおける日本の地位は不動のものになりまし た。現在、日本全体でのクラブ数は2,302、会員数は91,673人(2010年3月末現在・ロータリーの友2010年6月号より)となっています。


ロータリークラブの定義

ロータリーは、人道的な奉仕を行い、あらゆる職業において高度の道徳的水準を守ることを奨励し、かつ世界における親善と平和の確立に寄与することを目指した、事業および専門職務に携わる指導者が世界的に結び合った団体です。 


ロータリークラブの目的

ロータリーでは、社会生活における成功と幸福は、他人に対する思いやりと他人を助けることにあるとして、各自の職業を通じての「奉仕の理想」を目的としています。   そのためには、   (1)広く知り合いを求めて奉仕の機会を多く持つ  (2)各自の職業に誇りをもってその道徳的基準を高める  (3)公私の区別なく奉仕の理想を実行する  (4)理解と友情を国際的にも広める  という4つの道を掲げています。さらに、そのための自分の行動は    (1)真実かどうか  (2)みんなに公平か  (3)好意と友情を深めるか  (4)みんなのためになるかどうか  という「四つのテスト」に照らします。これは、倫理訓としてとらえられています。 

 

ロータリーの綱領

ロータリーの綱領は有益な事業の基礎として奉仕の理想を鼓吹し、これを育成し、特に次の各項を鼓吹育成することにあります。

第1 奉仕の機会として知り合いを広めること

第2 事業および専門職務の道徳的水準を高めること。あらゆる有用な業務は尊重されるべきであるという認識を深めること。そしてロータリアン各自が、業務を通じて社会に奉仕するために、その業務を品位有らしめること

第3 ロータリアンすべてがその個人生活、事業生活および社会生活に常に奉仕の理想を適用すること

第4 奉仕の理想に結ばれた、事業と専門職務に携わる人の世界的親交によって国際間の理解と親善と平和を促進する

これらを個々の職業生活の中で実践するこが重要であり、ロータリアン一人一人に課せられた責務であります。